ローラ・ゼッターランドと海底都市
2007-03-21
早春と言うにはまだ早い季節だったが、犬の散歩のついでに寄った海で断崖の端に立ち
暮れてゆく夕日と足元の岩波を見ていた。海を見ているといつも思う事がある。
地球を覆っているこの大量の海水。このどこかに大昔に滅んだ文明が沈んでいるのではないかと。
海底都市といえばいいのだろうか。木や石で出来た古代建築物が海の底に沈んでいてそれが遥か彼方まで
続いている。最新鋭の潜水艦で調査し、最新のCG技術で再現された町並みは太古の人々の生活観を色濃く
匂わせ、しかし現実に残っているのは建物の残骸だけという一種の切なさのような感情を呼び起こす物なんじゃないのか。
かつては人々が暮らしていたその海底都市は今は海の底に存在しているという事実が、どこか今現在の自分の生活に
重ね合わせて想像してしまい、今俺が住んでいるこの町もいずれは海底で発見されるのかもしれないと
そんな事を考えて