母との再会

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2007-12-06

私の友人の婚約者の話です。

彼は幼い頃に母親を亡くし、父親と祖母と暮らしていました。彼が17歳の時に、急性骨髄性白血病にかかってしまい、本人すら死を覚悟していましたが、骨髄移植のドナーが運良く見つかり、
死のふちから生還しました。そのときに1人でも多くの人を助けることができたらと医者になることを決意し、1年半の入院生活のブランクを取り戻すかのごとく猛勉強の末に某国立医科大学を
卒業、インターンを経て無事彼が骨髄移植を受けた病院に就職することができました。その病院で私の友人、彼女もまた医師をしていますが、彼女と出会い、付き合いの末に晴れて婚約をしま
した。彼の祖母が先日亡くなったので、しばらく沈んでいたようですが、日々忙しく働く中で、徐々に持ち直していたようです。

そんなある日、1人の救急患者が運ばれて来ました。50代後半くらいの女性で交通事故に遭い意識不明の重態だったので、至急家族に連絡が必要だったのですが、身分証明を所持しておりません
でした。首にかかっていたペンダントが俗に言う、「ロケット

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