達也と南:本当のその後1
2005-11-25
新体操インターハイ優勝の朝倉南と、夏の甲子園優勝投手の上杉達也は、それぞれに
明青高校や出身地の街や自治体の優勝祝賀を終え、マスコミによる取材攻勢を「普通
の高校生に戻り、進学の準備に入ります」と宣言して、巷の喧騒から逃れるように二
人連れ立って和也の墓参に訪れていた。
「和也、お前の無念を晴らしたぞ。」
「カッっちゃん、見守っていてくれてありがとう。タッっちゃんは、カッっちゃんと
南との約束を代わりに果たしてくれて・・・。甲子園優勝というおまけまでつけて
くれたよ。カッっちゃんが投げていても、そうなっていただろうけど・・・。」
「後はお前との約束・・・。南に相応しい男として二人で争うことはできなくなっち
まったな。・・・ここからは、お前の代わりではなく、上杉達也として、南を!
それでいいよな。・・・ばかやろう・・・お前以外に・・・南を奪える人間なんか
・・・現れるわけねじゃねえか・・・。ははは、悩