臭いお兄ちゃん
2007-08-12
私達親子は阪神淡路大震災の時、自衛隊のみなさんに大変助けていただきました。
震災当時、私達夫婦には6歳になる息子があり、私は神戸市役所勤務、妻は保健婦として勤める共稼ぎをしておりました。
震災直後から、二人とも職務に忙殺されていて、息子は保育所の先生とボランティアのケースワーカーの方に頼らざるを得ないような状況でした。
これは、私達夫婦がいない時に起こったことで、後になって息子とお世話になった自衛隊員から聞いたことです。
震災のあと、二月に入ったころ、息子が近所の公園で遊んでいた時にかなり大きな余震があり、息子は「揺れ」にトラウマがあったためにその場で動けなくなっていました。
そばで給水活動をしていた若い自衛官が息子を抱き上げてくれたそうです。息子はその自衛官の足にしがみついたまま震えていたと聞きました。
「お兄ちゃんがいるから安心しな」ってずっと抱きしめていてくれた、と後になって息子から聞きました。
給水活動の持ち場は、その人の上官が代わってくれたそうです。