肉体改造
2004-08-27
そう、奈美はもっと早く気づくべきだったのかもしれない。自分の身体に何か
良からぬ兆候が現れていることを。
4年生も終わる頃から大きくなり始めた彼女の胸は、6年生になって急激に成長
し始めた。ただでさえ早熟で、6年生になったときにはBカップはあったバスト
は、今やBどころかCもDもみるみる通り過ぎEカップにまですくすくと成長
していた。バスト以外は、身長もやっと150センチに届いた程度で普通のレベル
の伸び方だし、体重が急に増えたというわけでもない。ただ、バストだけが急激
に成長し始めたのだ。
むしろ、そのやや丸みを帯びた頬が愛らしい顔つきは、同世代の少女たちと比
べても幼めで、童顔という表現がピッタリといえた。しかし、そのアンバランス
さが、よけいに胸の大きさを際立たせ、まだ遠慮と言うことを知らない同世代の
視線を集めてしまう。
プールの授業では、男子のみならず、同性の女子からでさえも興味本位の視線を
向けられる始末だった。