やんごとなき四方山話
2009-09-19
■昭和の時代に、小沢昭一が高校生に一人芝居を見せて歩いていた。
ある日、芝居が終わって暑いので楽屋ですっ裸になっていると、高校生の一団がお話を伺いたいという。
暑いからパンツ一枚だけはいて男子高校生達を招き入れる。
高校生の中の一人が、うがったいい質問をするので、小沢は気に入った。
「かねがね母もファンで、見てらっしゃいというんで来ました」
「おっかぁがファン?嬉しいねぇ。おっかぁによろしく言って!」
そして「この芝居を練り上げて紀伊国屋ホールでやるから、見に来てよ!」というとその子が
「なかなかそうもいかないんです」という。
「そうか、受験か。いいんだよ、そんなの一日くらい休んでも!紀伊国屋来なくちゃダメだよ」
「でも、なかなかそうもいかなくて…」
「わかった。暑いし俺も忙しいからもう帰って!見せるものもあとはこのパンツ脱ぐぐらい