彼女の親友
2006-08-04
彼女の親友 和明 さん
俺と彼女と、彼女の親友の話。
新学期始まって早々、女の子にお約束の体育館の裏に呼び出された。
そこには二人の女の子がいて、片方の威勢のいい子が、
「久美があんたのこと好きみたいだから、付き合ってくれないかな?」って言ってきた。
久美とはもう片方の大人しそうな子(実際かなり大人しかった)。
久美は結構かわいかったので、何だかんだで付き合うことにした。
でも久美は大人しすぎて二人でいると息苦しくなるくらい間が持たない。
それで久美の告白の手伝いをしてくれたあの威勢のいい子、
絵里がいつも間に入って盛り上げてくれた。
休日のデートの時も二人で会うより三人で会う事の方が多かった。
放課後もいつも俺と久美と絵里で三人一緒に帰った。
三人とも家の方角がばらばらなので、時には俺の家から、
時には絵里の家からと、時には久美の家からと、順番を変えて帰った。