淫虫処刑
2013-03-25
「被告を、淫虫の刑に処す」
裁判官は私に無情な判決を下した。
この国では、魔術を悪用した者に対しては、厳しい罰則が与えられる。
呪術師の家系である、ただそれだけで私には女が恐れるもっとも恐ろしい刑罰が下された。
淫虫の刑。
それは、生きたまま棺に入れられ、その中に無数の淫虫を放たれ、全身を虫に永久に凌辱され続けるというもの。
受刑者は魔術で死ぬことすらできない身体にされ、棺は土深くに埋められる。
二度と掘り返されることはない……。
私の膝が震える。
裁判にかけられた時点で死は覚悟していた。
しかし、死より過酷というこの刑罰。
これがどのようなものか、正直、恐ろしすぎて想像すらできない……。
刑は明日の朝、執行される。
檻の中でその時を待つ私のもとに、看守の女がやってくる。
「これが明日、