美和子物語 昔を懐かしんで出かけました 燃えました

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美和子物語 昔を懐かしんで出かけました

独り身になって数か月が過ぎました。
片付け作業も終わりむなしい日々を過ごしていました。
夫も東京へ帰っていきました。
毎晩のように電話をかけてくれました。
落胆させないようにとの気持ちだったと思います。

気晴らしに出かけて二人で銀座での食事を楽しみました。
ホテルの予約をしていましたが、埼玉の夫の住まいへ向かいました。
美和子の部屋はそのままにされていました。
新婚時代の写真が飾ってありました。
長男が生まれて間もなくの頃の写真も・・・。

玄関を入った時には、長年の葛藤も解きほぐされていました・・・。
平凡な昔の美和子さんでした。
時間がすべてを超越させてくれます。

良く帰ってきてくれたとの労りの言葉がうれしかった。
おしゃべりすることもなく、ソファーにかけて無言で過ごしました。
結婚した当時の記念のブランデーを開封して杯を傾け


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