ネアンデルタール人は我々の祖先だった
2012-10-15
ネアンデルタール人の謎、解明進む
ナショナルジオグラフィック - 10月15日 20:40
ネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルターレンシス)は、現生人類(ホモ・サピエンス)の近縁種として知られているが、謎の多い種でもある。最近、目覚ましく発達した分析技術により、ネアンデルタール人の秘密が徐々に明らかになり始めた。
例えば、現代の人間のDNAに残るネアンデルタール人の痕跡を分析した最新の研究によると、ネアンデルタール人は、3万7000年前まで現生人類と異種交配を行っていたという。また、別の研究では、アジア人と南アメリカ人に、ほかの地域と比べてネアンデルタール人と共通する遺伝子要素が多いことが判明した。
イギリスにあるロンドン自然史博物館の古人類学者クリス・ストリンガー(Chris Stringer)氏は、「両種の間にこれほど複雑な関係が存在したとは、2~3年前には予想もしなかった」と話す。
◆曖昧になる境界