線香
2010-02-14
線香(せんこう、インセンス、incense) は、火をつけることで芳香のある煙を出す、好まれる香りを出す材料を細かくして練り合わせ細い棒状や渦巻き状に成型して乾燥させたものである。香(こう)の一種。
概要 [編集]
線香は、香の中でも練り合わせて固め棒状としたものであり、「線のように細い」ものが線香と呼ばれうる。香の中には練香と呼ばれる丸薬状の香もあるが、線香ほどは乾燥させないのが普通である。細く長くさせたのは燃焼時間を伸ばし香りの発生を一定とするためでもあり、また燃焼が安定していることから扱い易い。燃焼時間を延長させる意図で渦巻状の線香もあるが、これは香りを楽しむものと蚊取り線香(→蚊遣器)のような実利的な燃焼時間延長のためのものが見られる。
日本ではお墓や仏壇にお供えとして燻らせたりする用法が一般的である。日本に伝来した時期ははっきりしないが、一般に用いられるようになったのは江戸時代以降である。最近では花の香りや香水調などさまざまな香りを持つ新しい線香も増えており、部