妻が課長に・後編「私と妻」

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2013-08-30

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妻から詳しく聞き出した後、妻に裏切られたこと、男として課長に劣っている事で落胆し、もう元の夫婦に戻れないと絶望しましたが、その後、絶望は怒りに変わり、泣きじゃくっている妻の頬を思い切り叩き、課長に電話しました。

寝ていたようで中々出ず、やっと出たと思ったら寝惚けていて。

「西山君。こんな夜中になんだ?」
「人の家庭を壊しておいて寝ていたのか?妻が全て話したぞ。今すぐここに来い。嘘ばかり吐きやがって。すぐ来いよ」

勿論妻も悪いのですが、ずる賢く、人の心理を逆手に取ることに長けた、口の旨い課長によって、初心な妻がこうなってしまった事も理解でき、私の怒りの比重は、課長の方に大きくなっていました。
しかしこの後、私も心理を逆手に取られ、演技力に騙され、課長の口車に乗ってしまうのです。

40分ほどしてやって来た課長は、玄関を入るなり土間に土下座して、10分ほど顔を上げずに謝り続けました。

「私が全て悪い。君の気が済むように殴ってくれ。殺されてもいい」

そう言われて殴ってや


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