村の相撲大会で妻が……。
2022-09-09
私は某地方の農協で働いてます。この辺りは典型的な農村で、若者の半数は都市部で就職、残りは実家の農業を継ぐ感じです。
他の農家も同じようですが、この地域でも嫁不足が深刻で独身者が多いです。
幸い、私は幼なじみのユキと結婚できたので良かったのですが、これが他の独身農家の怒りを買いました。
村では秋の祭りで、青年団の相撲大会が恒例行事です。私も出場予定でしたが、腕を仕事中に骨折したので、不参加にしました。
すると、青年団の団長で、村の顔役の息子のタケシが私に言ってきました。
「困るなぁ。突然、出ませんじゃぁ。あんた、ネクタイをして仕事してるんで、祭り行事をバカにしてるんじゃねえか?」
タケシは小学校から一緒で、典型的なガキ大将。私が地元一の美人のユキと結婚したので、何かと因縁を吹っ掛けてきます。
「しかし、この腕では相撲なんてムリだろ」
「確かにそう