兵士義昭(3)
2022-04-26
栄興3年5月。
義昭たちの小隊はk市に到着した。k市では、依然真日本独立国との小競り合いが続いていた。
義昭と二瓶は指示されたエリアを探索していた。
「おい、義昭」
二瓶は義昭に、道を挟んだ五階建てのマンションを見るように示唆した。一瞬、光の反射を義昭も見た。
敵のスナイパーか?義昭と二瓶はマンションを回り込むように移動し、中に入った。当然、エレベーターは動いておらず、重い装備のまま階段で五階に登った。
中に何人いるのか?義昭と二瓶は扉を蹴り、中に侵入した。そこにはライフルを持った女性がいた。
義昭たちが銃を向けると、女性は手を挙げた。抵抗はしないようだった。
義昭は彼女のスナイパーを奪った。他に仲間はいないようだ。
「一人か?」