Ⅱ.危険な関係と知りながらも抜け出せない私
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ある休日、夫が珍しく息子を連れ釣りに出かけると言うんです。
数年前までは、ちょくちょく一人で釣に出掛けていた夫も、仕事が忙しくなると
釣り処では無くなった様で、道具すら触る事が無くなっていました。
そんな矢先、お得意さんに釣りが好きな人が居たらしく、誘われたと言うんです。
長年の鈍った感を取り戻そうと、息子を連れ下見に出かける事になったんです。
早朝、夫は道具を車に詰め込むと、眠い目を擦る息子を助手席に乗せ出かけて
行きました。
私は、1日中1人で自由と言う事もあり、コーヒーを淹れ飲んでいると、”ピ~ンポ~ン”
と玄関の呼び鈴が鳴ったんです。
急いで玄関に向かうと、息子の友人マサル君が入って来たんです。
「今日、釣りに出かけたんでしょ!さっき出て行くの見ました」
「ちょっと、朝からどうしたの?」
「どうって・・・前の続きをしたくて・・・」
マサル君は携帯の画像を見せつけると、中に入り込んできました。
「もう、あれっ