妻を見初めた禿げ社長・中編
2015-11-17
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あの後、妻は禿社長に罵声を浴びせるでもなく、咽び泣く風でもなく、淡々と自らを処置していた。
ただ一度、大きく深いため息をついたのが余計に妻のやるせなさを表わしていた。
さっきまでの勢いはどこへやら、禿社長は青菜に塩。
背中を丸くして、申し訳なさそうにしていた。
妻は(社長を無視して)髪をアップに束ねると、浴室の方に向かったのだった。
シャワーの音を確認して、俺はそっと部屋を出て自宅へと帰った。
女房より一足早く帰宅して、この歪な興奮を鎮めなければならない。
ところが、一足どころか翌朝になるまで妻は帰って来なかった。
計算外れで、興奮は鎮まるどころか噴火寸前だった。
妻「え?あなた?どぉしたのよ」
出張だったはずの俺の帰宅に一瞬たじろいだが、戸惑いを見透かされまいと女房め、「どぉしたのよ」とおいでなすった。
(そいつは俺の台詞だろう・・・)
妻の朝帰りを問い詰めるなんて愚考を俺はしなかった。
というより、も