祖母は現役

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 実家のうどん屋は繁盛していてこの4月大学に入ったばかりの長男の俺はいきなり店頭でお客さんと向き合わされていた。
 といっても実際の立ち回りは祖母の由貴が仕切ってくれていた。
 祖母は亡くなった祖父の後妻で自分の母とそれほど歳は変わらなかった。

 「何してるんだい。生煮えじゃないか。お客さんすみません。もう少し時間をいただいていいですか」

 テーブルについて待っていた客は見かねて席を立ち店を出て行ってしまった。

 それでもまだ並んで待つ客が引きも切らない。

 
 そんな祖母も三角巾をとると人が変わったようにやさしかった。

 「どうだい。最近、女のほうは」

 「ぼちぼち、かな」

 それは嘘だった。ぼちぼちどころか毛も生えていないよ。

 「そういや、あの娘はどうした」

 それはもうトラウマ級の出来事でその娘のことには触れたくなかった。

 そんな俺の様子を察して

 「なんだ。やってないのか。泣きながら出て行ったのを見ててっきりやったのかとば

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