星泉 絶体絶命(生体解剖)

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2018-05-10

 星泉は高校2年生で暴力団の新任組長。死んだ先代組長の縁者ということで祭り上げられてしまった。亡父からヘロインを預かっていると疑われ、対立する別の組に捕らえられてしまう。脅して隠し場所を吐かせようというのである。
 ドクと名乗るボスの手で機関銃の人間標的にされたり、ずぶぬれにされて冷凍室に入れられたりしたが、知らないものは言えるわけがない。

 次に連れていかれたのは手術室のような部屋だった。頭上に大きな照明、手術台、手術道具を満載したワゴンのようなもの・・・。なめらかなリノリウムの床、清潔に明るいグリーンに塗られた壁。手術台には真っ白なシーツがかぶせられていた。
 手術道具のせた台には、メス、ハサミ、ノコギリ、ドリルなどが磨き上げられた光を放っている。その冷たい輝きに背筋に戦慄が走った。
 壁のホワイトボードにふと目をやると、<手術予定>とあり、<患者・星泉>とあった。その下を見て、一瞬、恐怖に肌が粟立った。<摘要・生体解剖>とあるのだ。
 ドクが泉を見て言った。
 「私は麻薬を扱っている。主にヘロインだ。金

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