10歳年上の女性 1
----/--/--
僕は、その日まで、女性とキスさえもしたことがなかった。その日は、友人の誘いで飲み会だった。知らない人もいたけど、皆顔見知り。かずみさんという女性もそのなかの一人だった。かずみさんは僕のことを、だいと呼んで可愛がってくれていた。
かずみさんは、僕よりも10歳年上の女性。明るい性格の、でも飲むと少しはめをはずしすぎるようなところがあった。
二次会のカラオケも終わり、じゃあ帰ろうかということになった。僕は運転手ということで飲んでいなかったので、皆を送っていくことになった。僕の車には、かずみさんと、その仲のいい友人が乗り込んだ。その友人を送った後、僕はかずみさんと二人きりになった。
酔っているかずみさんは、車の中でわけのわからないことを言っては僕を困らせた。コンビニによって、またビールやチューハイを買ってみたり、急に車を止めてくれと言ったり。そのうち、人気のいない通りに差し掛かったところで、また車をとめさせられた。
「だい、彼女いるの?」
「。。。いませんよ。」
「どうして?」
急に変なことを聞く。僕が適当に答えて