「性母‥行水」
----/--/--
【些事:行水】
お袋は 私が6歳のときに親父に死なれ、それから死ぬまで 再婚もせずに、女手一つで私を育て 大学まで出して呉れた。私が生まれるまで 7~8年子供が出来無かったから、約15年ぐらいの 結婚生活…つまり性生活だったのだ。
私は 「貞節」に書いたお袋のマスを目撃するまで、お袋の性生活のことなど 考えたことも無かったが、それでもまだ 自分が結婚するまでは それは嫌悪が先立つ記憶になっていた。しかし 自分が結婚してSexのヨサが判り、女房に耽溺して 身体の芯でSexが判るに連れて、まだ若かったお袋が その年代を、どのような思いで過ごしたのかが 気になるようになった。
自分に子供が出来 お袋が一人で奮闘していた年頃を越え、お袋が天寿を全うした今 ふと思うのは、若後家のお袋が 私を育てて呉れた頃の思い出である。親父の死が 私が6歳でお袋が38歳のとき、私がマスを見たのが 53歳のときだから、お袋が40歳過ぎで 私が中学の始め…12歳ごろ迄の話である。お袋は夏になると 経済的な事情からか、よく家の庭に葦簀(よしず)を立てて 行水を使わせてくれた。私はまだ精通を知