受験生の兄が1人で夜にしてたこと

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2022-10-29

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夜中にふと目が覚めた。
隣に寝てたお姉ちゃんがいない。
あたしは寝ぼけた目で部屋を見回した。
常夜灯にぼんやり浮かんだ姉の姿を見つけた。
姉は、ふすまの隙間から兄の部屋を覗いているようだった。

「お姉ちゃん、何見てるの?」

「しっ」

怖い顔で姉は口に指を立ててあたしを戒めた。
どうも兄の部屋で何かがあるようだった。

兄は受験生でいつも遅くまでお勉強をしていた。
だから、ふすまの隙間を通して、兄の部屋からは赤々と光が漏れていた。
あたしは姉が覗いているものを見たくって、そばに寄り、頭を割り込ませた。

「ちょ、ちょっと、だめだってば、みっちゃん」

姉は慌てて、あたしを隙間から遠ざけようとする。

「何よー」

こそこそ声で2人は争った。

「声を出さないで静かに」

「わかったから、見せて」

あたしは姉の許しを得て覗くことができた。
兄は勉強机に


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