憧れの同級生が見せた裸のY字バランス
2018-05-17
時代は昭和の末期だった。
俺はある地方の都市で生まれ育った。
その都市の産業は、ほとんど全てと言っていいほど世界的企業であるT社に依存していた。
T社の子会社や孫会社、そのまた子会社・・・それらの取引先・・・
その都市に住んでいると、身内の誰かが必ずと言って良いほどどこかに所属していた。
小学校3年の時、初恋をした。
相手は小夜ちゃんといって、元気が良くて誰からも好かれる美少女だった。
5年の時、名古屋から木島という転校生が来た。
木島は頭も良くスポーツもでき、さらに
そいつの父親はT社本社の部長だったもんだから、転校してきて、すぐに学校中から注目された。
頭脳、運動神経、親の権力、3つのものを持ち合わせていた木島も性格だけは最悪だった。
木島は取り巻き連中と徒党を組み、クラスで気の弱い奴らを苛めだした。