★文化祭ラプソディー★

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2005-05-30

高校の文化祭での話だ。初日の土曜日は外来のお客さんはほとんどいなくて、実行委員の1人だった僕は生徒会室で待機していた。べつに忙しい用事も問題もなく、正直なところ退屈していた。

「……高村っ。高村っ」
僕を呼ぶ声がした。ふと見ると、同級生の土井が廊下から僕を手招きしている。
「何だよ。何か問題?」
「いいから、ちょっと来い」
僕は他の実行委員に断って、廊下に出た。土井を見ると、左右をキョロキョロしていて落ち着かない様子だ。
「暇なんだろ?来いよ。も~スゲ~から。来ないと後悔するから」
何を言ってるんだコイツは?と思ったが、暇なのは当たってるので僕は土井に着いていくことにした。

「……3-Aがお化け屋敷やってるじゃん?スゲ~よ」
土井が言う。3年A組は僕の学年のクラスに3つある「男子クラス」のひとつだ。
「何が凄いんだよ?」
「触れるんだよ!女子を!」
合点が行った。ははぁ。お化け屋敷なんて言っておいて、怖がらすの

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