今日俺が一人で近所の公園でリフティングをしてたら2
2009-03-07
俺は外を見る。
外はすっかり暗くなっている。
道路を走る車のライトが右から左へ流れ去っていく。
やばいな。俺は心のどこかで感じている。
もうこの後、どこへも行くところがない。
一度店を出て場所を変えて話し続ければ、気分が変わるという状態じゃない。
話し続けても先がない。かといってこのまま家には帰れない。
俺はぼんやりと考える。もうどこへも行くところがない。
唯さんがボタンを押すと、下の方にある口にルームキーが吐き出されてきた。
こういう仕組みになってるんだ。
はじめて見る機械。俺がしみじみと見ているのに気づいた唯さんが、
恥じらうような複雑そうな表情を浮かべた。
ルームキーに記された部屋番号を見る限り、部屋は三階のようだ。
廊下を歩き、エレベーターを見つけて乗り込む。&n