クリスマスに舞い降りた天使@2P
2013-12-23
独身で彼女すらいなかった俺は、クリスマスイブも当然1人だった。
最悪な事に連休で24日まで祝日。
独り身の人間には酷なイブだった。
一人暮らしの俺はいつものように1人で夕飯を食べ、TVを見てイブを過ごした。
明くる日の25日は仕事だったので少しは気が紛れた。
でも情けない俺は同僚達に良い顔をしてしまい、仕事を背負い込んでた。
23時半を過ぎてやっと終わり、楽しそうな人達を苦々しく思いながら帰宅した。
マンションまで約100mの所にある公園の脇を歩いていると、公園の中で動く物音が聞こえて心臓が跳ね上がった。
人通りが全くないわけじゃないが、その時は運悪く周りに誰もいなかった。
少し離れて物音がした場所を見ていると、ベンチに誰かが寝ていた。
ホームレスかよって胸を撫で下ろした。
安心してまた歩き始めたが、今度はすすり泣く声が聞こえてきた。
それはどう考えても女の声で、ベンチから聞こえてきた。
緊張しながらよくよく覗き込んで見てみると、ベンチに横たわってる