バラード

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2011-05-12

答えを知ってて問いかけた どうして私を捨てるのと
うんこは小さく呟いて そっと顔を覗かせた

肛門の『さよなら』と動いた唇に 『ありがとう』と口づけて
うんこは水面へ捨てられた
冷たい水の飛沫さえ もう肛門には届かない

遠く見上げた肛門に 叶わぬ願いを押し殺し うんこは崩れて沈みゆく
うんこの流した涙は既に それと判別できなかった

肛門は別れ際の口づけをためらいがちに拭いさり
ほのかな香りも温もりも 忘れる様にと言い聞かす

白い紙にうんこの残した紅の跡 それは水面に舞い落ちた
朽ち果てたうんこを覆い隠す様に

肛門の最

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