女の子が露出する
2013-02-28
記録的な残暑が続くある日の夜
青く茂った公園の木々は、朝からの濃霧と霧雨で重くしなだれ
からみつくような重たい空気を作り出していた
重厚な雲の切れ目からは時折り月がのぞき、塗れた木々を妖しく輝かせる
ザクッ…… ザクッ……
細かい砂利を混ぜられた公園の土
重く湿ったその土を踏みつける音が近づいてくる
ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ
足取りは決して軽くない
近づくにつれ、色々な音がその様子を伝えた
かすれた喉の苦しそうな呼吸
それと、スウェットのこすれる音
月の明かりがその人を捉えた
塗れたスエットがギラリと光る
上下そろえた銀色のナイロン製スエット
高価なものではないようだ
フードをしっかりと被り、大きめのサンバイザーまで備えた完全装備
この蒸し暑い中、これだけ着込めば息も荒くなるし、足