少年患者②
----/--/--
翌日、大輝君の病室に行くと母親がいました。
「大輝君のお母さん来てたんですね。毎朝仕事前に大変ですね。」
「親として当然の事ですよ。実は私明後日休みなんで明日ここに泊まろうかと思ってるんですが、いいですか?」
最悪の状況です。でも拒否すると怪しまれるし、母親の後ろで大輝君も残念そうにしてるし、考えた結果こんな言葉が出ました。
「お母さん、実は私明日夜勤なんですよ。大輝君の担当ですからみてますよ。ただ私明後日休みなんで見る人が居なくなるので明後日お願い出来ますか?何かあっても他の看護士がきてくれますから大丈夫ですから。」
「そうですか。じゃあ明日大輝をよろしくお願いします。」
何とか怪しまれずにすみました。後ろの大輝君はニッコリしてます。(怪しまれるからヤメテ)
母親はそのまま仕事へ行きました。
「ダメよ。そんなにわかりやすい顔したら怪しまれるじゃない。」
「ゴメンなさい。でも斎藤さんが僕との約束を守ろうとしてくれたのが嬉しかったんだ。」
「でも明日お母さんが来ても普通