懲りない好き者
2010-09-22
向かいの女は本当に好き者だ、今は俺で充分と言いながら俺以外に二人は来ている。 良く体が持つと思う。
それより俺は上の女が気になっていた。 先週の水曜日8時頃、俺は思い切って部屋のインタフォンを押してみた。
中から音がしたが、返事は無かった。
「急にすいません、下の部屋のものです。 向かいのマンションに知り合いがいるのですが、相談を受けまして。 ここから時々覗かれていると聞いたのですが、心当たりありませんか?」
「そんなこと知りません」
「あっ女性の方ですか、だったら何かの間違いですよね。 彼女から、変な人に覗かれていたら怖いので警察に相談してみようかと聞いたもので・・。 変に警察沙汰なんかにすると、彼女も面倒なことになるかも知れないので一応私が確かめてみることにしたのですが・・。」
「えっ、あの、わたし・・・」急に狼狽したような感じになり、何を言っているのか分からないような感じになった。
「あの、どうかしましたか? こんな話を廊下では出来ないので、玄関を開けて戴けますか」
玄関がゆっくり開いたので