勇樹ちゃんのリュック

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2006-12-16

2003年10月、名古屋で、4歳の男の子が母親の恋人だった高校生(18)に蹴り殺された。母親の森島彩被告(28)は高校生を庇う為に最初、 
「勇樹は自分で椅子から落ちた」と嘘の証言をした。 
高校生と離れたくないが為に、息子を殺した高校生を庇ったのだ。 
勇樹ちゃんは意味も無く暴力を振るい続けるこの高校生を、何ヶ月も前からずっと恐れていた。 

ある夏の日、勇樹ちゃんは地下鉄の駅でウロウロしていた所を保護される。 
駅員が「ボク、どうしたの?名前は?」と聞いても、 
「さいたまのおじいちゃんのところにいくの」としか答えない。 
駅についても、一体どっちに行ってどの電車に乗ればおじいちゃんの所へ行けるのかわからず、孤独で、不安で、途方に暮れていたんだろう。 
結局、決死の家出をした勇樹ちゃんは、母親によって連れ戻されてしまう。 
あの恐ろしいお兄ちゃんが待つ家へ。 

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