間抜け

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2009-06-14

 客の男が果物屋の店先で主人と話し込んでいた。そこに通りかかったのが、薄汚いボロを来た小さな男の子。
「おや?あそこを歩いているガキは、とんでもない間抜けでしてね」
 果物屋はくつくつと笑った。
「話の種にちょっと実験してみるから、見ててくださいな・・・おおい!トミー」 
 果物屋は大声を張り上げた。
「こっちだ。こっちに来い!」
 トミーは、ぼんやりした顔つきでキョロキョロすると、やっと果物屋に気づいた様子でのこのこと近づいてきた。
「な、なんですか。ウ、ウィリアムさん」
 果物屋は釣り銭の中から

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