シムウル洞窟での性難2
2010-09-25
朝起きたマリアは、車でシムウル洞窟へと出発した。
途中に寄ったパーキングでトーリに出発の電話をしてから、次第にひと気のない道をどんどん奥へと進んでいった。
マリアは、シムウル洞窟の側にある建物の近くに車を止めると、時計を見た。
昼なのに木々に囲まれて夕方の様にさえ感じた。ゾクッと背中に寒気を覚えた。
何か変質者に全身を舐め回されている様な異様な感覚だ。携帯を見ると電波が通じない事がわかった。
マリアは荷物を建物に入れ、食事を取ってからシムウル洞窟へ調査に向かった。
マリアは洞窟の中へ入り調査を始めた。
30分ほど奥に進むと、調査資料が間違いだらけであることをマリアは悟った。
・・・またダズの仕業か・・・
マリアは呆れた。ダズは以前から、仕事にまでも嫌味をつけてはマリアを非難している。
単独調査官になっても変わらないのか・・・とマリアは思った。