強姦罪が非親告罪になる影響
2017-02-23
女性に対して性行為を強制した男性は「強姦罪」となるが、刑法を改正し「強制性交等罪」に変更する動きが法務省で進められている。
これまで懲役3年以上としていたのを厳罰化し懲役5年以上とするほか、被害者の告訴がなくても起訴できる「非親告罪」に変更すること等が主な改正内容だ。
強姦の犯人を厳しく処罰することが改正の目的だが、その一方で被害者のプライバシーが制限されると警鐘を鳴らす専門家もいる。
現行は「親告罪」であるため、被害者が事件化を望まなければ捜査は行われない。女性の性プライバシーに大きく関わる犯罪のため、捜査を進め事実を明らかにすることが被害者に大きな精神的苦痛を与える場合があることから、事件化するかを被害者の意思に委ねているのだ。
しかし、捜査されることへの羞恥心から被害者が告訴をせず、犯人が野放しになってしまい、再び犯行に及ぶケースが多いことが問題視されていた。
今回検討されている改正により「非親告罪」に変更になれば、被害者が事件化を望まなかったとしても、警察は捜査を進めて犯人を起訴できるようになる。
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