大学時代の憧れのマドンナと結ばれた夜~~~。
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「どうしてこんな関係になってしまったの?」恵子は僕の胸に顔を埋めて囁いた。
その日の夕方、僕と恵子は新宿通りの紀伊国屋書店の前でバッタリ逢った。もう何年ぶりだろうか。
恵子と僕は大学時代の同窓生で同じサークルで、恵子はその美貌から皆の憧れのマドンナだった。
僕も当然恵子に横恋慕したが、叶わずして卒業を迎えたのだった。それから数年経った。
「恵子さん、結婚したの?」「ううん、まだよ。仕事人種になってしまったわ。一度恋したけど終わったわよ。」
「時間があったら一杯飲もうか。」「良いわよ。お付き合いするわ。アナタと二人で飲むなんて初めてよね。」
僕達は居酒屋に入った。
ビールを飲み、ワインを飲みながら昔話や同窓生の噂話で時間が過ぎた。
「もう少し飲もうか?歌を歌いながら飲もう。」「そんな所知ってるの?」
「うん、これでも結構渡世人なんだよ」僕達は歌舞伎町の中国人カラオケクラブに入ったのだ。
飲んで歌って恵子も相当酔って来たようだ。時計を見たらもう12時を廻ってる。