母との入浴

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2010-11-09

病院の婦長をして、病気知らずだった母が癌告知をされた。本当に風邪のひとつも引かず、朝の5時から夜の7時まで毎日働き夜勤もバリバリこなす母親で、本人もそれを自慢していた。

長く勤めていた病院の院長に裏切られ、失意の中それでも母は何とか近所で雇ってくれる病院を見つけてぺーぺーから仕事を始めたその矢先。子宮筋腫だと診断。

しかし、勤めたばかりだと母は手術を先送りにしていた。
少し放っていたらあまりの痛みに救急車で運ばれた。癌だった。誤診だった。
それでも母は気丈に大丈夫!!を繰り返していた。
そして、術後にの医師からの説明。ステージの話になって、母は青ざめていた。

癌センターでも働いていたから自分の状態や先がわかるだけに、残酷過ぎた告知だった。
母は「治療は受けたくない。」と言い張っていたが、何とか説得して受けてもらった。
辛い治療の中、それでも母は強く生きて泣かなかった。弱音も吐かなかった。
カリメロ~と笑いながら、治療時につけるヘルメット

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