長門「本を読んでいるときに触るのはやめて・・・・」
2008-01-17
いつものように部室の扉をノックする。
返答はない。
扉を開けると長門がいつもように読書中。なんか安心するな、この光景。
「おまえ一人か?」
長門は本から視線をあげずにかくりと頷く。
まあ、そのうちみんな来るだろう。
俺はしかたなく自分でお茶を入れる。
暖かいだけが取り柄のまずいお茶(原因は俺が煎れたせいだが)を飲みつつ俺は本棚の本を適当に取り出し開く。
他にやることもないので本をぱらぱらめくる。
退屈だ。
俺たち以外、何も存在しないんじゃないかと思えるほど静かな場所だった。
隣のコンピ研もとうに帰宅しているだろうし、俺だってこの時間帯なら自分の部屋でゴロゴロしながら夕飯を待っている頃だろう。
正常な思考さえ持ち合わせていたら、きっとこんなことを考えなかっただろう。