誤解の末に

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2005-03-23

小さい頃、じいちゃんが死んだ。俺は小さいから死というものがよく理解できず、 
両親が変な服(喪服)を来て泣いてばかりいるのが不思議だった。じいちゃんは 
箱に入れられて、変な服(白装束)を着せられていた。出棺後、車の中で「これから 
どこへ行くの?」と聞くと、母は「おじいちゃんを焼きに行くのよ」と答えた。その答えが 
何だか恐くて、母の膝に顔を埋めていたら、そのまま寝てしまった。 

目が覚めるとすべてが終わっていて、俺は自宅の布団にいた。起き出していくと 
両親は普段通りの姿で、母は夕食の準備をしていた。おかずは、豚の生姜焼き 
だった(じいちゃんが生前好物だったらしい)

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