獲られた妻1
2007-02-12
獲られた妻1
景気の低迷期ではありましたが、私達夫婦は雑貨店を始めました。
開店当初こそ客もつきませんでしたが、数年後に徐々に軌道にのりだし、毎月いや毎日予想以上の成果を上げ規模を拡大しました。
しかし好事魔多し、妻の不注意から小出火を出してしまい、借りていた土地建物を返さなくてはならなくなり、やむなく移転する事になったものの現状の事業規模を維持したいという思いから、再び郊外に広い土地を借りました。
しかし、以前のように儲かる商売ではなくなっており経済的にも追い詰められていました。
しかし過去の栄光にすがりついていた私達は無理に無理を重ね手を出してはいけないと思いつついかがわしい業者に手を出してしまったのでした。
毎日厳しい取立てに追われ更に借金を重ねる、完全に抜け出せない落とし穴に落ちています、そして今日もそのうちの一社が朝から自宅に押しかけ返済を迫られました。
「あのなぁ、もうあんた達に完済は無理だ、最悪の事態って事も考えなきゃ、だけどそんな事されちゃこっちも困るしなぁ、だけどこの状況じゃあ