私の幼稚園先生 3

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「な、な…な、なに?…」
突然の泣き声に、わたるはひどく驚かされた。一体、何がおきただろう?
目を白黒させて泣き声が聞こえている方向に顔を向けてみる。
「うわぁ~ん!…わぁ~ん…ヒ、ヒック…うぅわぁ~~ん!」
やはり聞き違いなどではない。隣りの部屋辺りからまだ年端も行かない幼い子供の泣き声が聞こえてくる。それも、かなりの大声だ。
「な、なんなの?」
驚き戸惑うわたる。しかし、そんなわたるをよそにようこは…
「あれ?ボクたん、起きちゃったのかな?」
「え?…ボ、ボク…たん?…」
「あぁ、ごめんね、わた君。驚かせちゃったみたいね。実は隣の部屋にね…」
ようこは、わたるに泣き声の正体を説明した。

ようこの話では、隣の部屋の泣き声の正体は、今この幼稚園に通っている男の子だということだ。
この季節、本当は園は午前中だけで終了するのだが、彼の両親は共働きで昼間のうちは家にいないらしい。
それで仕方なく夕方まで預かっ


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