ソープへ行けと彼女は言った。
2008-08-10
「ソープへ行け」と僕は彼女に言われた。
僕が人生で初めて告白した彼女だった。
優しくて、賢くって。とても綺麗で。
20歳超えて童貞なんて信じられない。私に幻想を抱かれても困る。
汚物をみるような目で、心底哀れむような目で、僕はそういわれた。
ぼきん、と僕の中で何かが折れる音がした。
そうか。幻想は求めてはいけないんだ。愛情なんて求めてはいけないんだ。
僕は少ない学生生活の残りを全て勉強に費やし、一流と言われるような企業に入った。
そして、得た金のほとんどを風俗に費やした。
そうか。やっぱり彼女のいった通りだった。とても簡単なことだったんだ。
それから、お金を使うのが惜しくなった僕は、適当に女を探した。
なるべく効率を上げ