最後まで優しかった彼女・後編
2017-03-20
この体験談は約 6 分で読めます。
平穏とはいかないまでも普通の生活に戻りつつある日、職場で仕事上のトラブルがあり残業することになりました。
あれから遅くなる時は必ず事情を連絡するようにしていた俺は妻に連絡。
定時から2時間後、職場を出て駐車場に向かう俺の前を歩くのは彼女でした。
数メートル先を歩く彼女は俺の存在に気が付いていませんでした。
歩く足を速め、そっと彼女に近づき、「お疲れ!」声をかけると彼女は「キャッ」と声をあげ、俺を見ると頬を膨らし、「本気で驚いたんだから」と。
俺「何でこんな時間?」
俺が聞くと、彼女も期限の近い書類整理の為に残業していたとのことでした。
俺「ちょっと話していかない?」
妻に不倫がバレてからは一切の連絡を絶っていた俺は、つい気持ちに甘えが出て誘いの言葉をかけてしまいました。
彼女「奥さんにバレたら大変なことになるよ・・・」
俺「そうだね、あいつ離婚も考えてるとか言ってたからな・・・」
心配そうな彼女を横に俺は妻に電話しました。