中学生に寝取られた_10
2012-11-06
ドアの開閉する音に、朱美は浅い眠りを覚まされた。邦夫が洗面器とタオル、ミネラルウォーターを手に立っている。
「……あ、ごめんなさい。いつの間にか寝ちゃったわ」
朱美たちは睦み合ったまま寝てしまったのだ。すでに日付は変わり、カーテン越しにも日の出が近いことがわかる。
洗面器を置いた邦夫は、Tシャツとトランクスを脱ぎながらぼそりと言った。
「雄太が九回で、康二が十一回だ」
「え?」
「あいつらがいった回数だよ。で、あんたは七、八回ってとこか? 演技でなきゃな」
「か、数えてたの?」
「ああ、ずっと見てた。結局、成功しなかったな」
「ええ、三人同時は難しいわ……」
「それとそうと、ザーメン臭いぞ。さっさと洗えよ」
邦夫は面倒臭そうに言って、いすに腰かけた。
「え? あ、ありがとう……」