夕立ちの停留所
2009-09-11
田舎の小学校だったので二組しかないのに
6年間一度も同じクラスにならなかった美紀ちゃん
大人しくて目立たなくてほとんど話したこともなかったけど
いつも憂いを含んだ表情で何かを問いかけるような惹きつけられる瞳をしていた
実は結構気になっていてはっきりしないけど淡い感情を持っていたと思う
7月のある日駄菓子屋でアイスを買っての帰り道
急に土砂降りの雨が降ってきたのでバスの停留所で雨宿りしていたら
美紀ちゃんも自転車で通りかかってやっぱり停留所に駆け込んできた
Tシャツが雨でぴったり肌に張り付いて
すこ~しだけ膨らみかけた胸が薄っすらと透けていた、小さなポッチも確認できる
俺はどうしたらいいか判らなかった
「ぁ・・吉田君も?」