人生最悪な体験 3

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2010-04-27

根岸「待たせたようだな」「佐々木君から連絡あって仕方なく部屋に来たけど話は本気なのか」
奴の第一声もそうだが、俺は佐々木がこの期に及んでここに来ていない事に腹を立てて、
「約束したのとは違いすぎるので今日は誤和算にしましょう」と、この状況を何とか逃れようと根岸氏を追い返そうとした。


根岸「おいおい今日佐々木君から会おうと言うから、大事な会合をキャンセルして来たら、彼から急に変な話を持ちかけられて、今度は後から来るって消えてしまうし、挙句の果てに指定の部屋に来たら、君からなかった事にしてくれか、冗談じゃないぞ」


押しの強い脅迫じみた口調でした。
俺が気に入らなかったのは、部屋に入ってから奴の視線は、どうにも気になって仕方ないらしく、終始久仁子さんに向けられていて、それは獲物を狙って物色しているハンターの目そのものだった。
この雰囲気では残念ながら、もうこの男からは逃れられないと判断し、私は最後の手段を取るように追い込まれていく。



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