漁師町の宴

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僕は某漁師町の育ちで実家も漁師でした。

昭和最後の冬、私の姉の結婚が決まって挙式1ヶ月前に婚約者と一緒に実家に来たときのことです。

両親が、地元の漁師の寄り合いにも二人を紹介しようと言い出し、急遽、公民館で宴会を開くことになりました。
この寄り合いは「○○会」といって、漁の仕事はもちろん、家族で一緒に旅行に行ったり忘年会をしたりするなど、家族ぐるみの付き合いをしている漁師仲間の集まりでした。

会の皆さんには、子供の頃からかわいがられていました。
特に姉はメンバーの子供の中で年長であり、また容姿もよかったため、大人からは最もかわいがられていたと思います。

その娘が結婚するとなれば、みんな自然と集まってくれたのでした。
姉は、子供の頃からよく知っているおじさんやおかみさんたちにチヤホヤされ上機嫌でした。

彼氏サンも「都会の子は背高くってかっこええなあー大学出てんやて?賢いわぁ」などと酒を勧められ、いい気分になっているようでした。

漁師たちも長期間の遠洋漁から今朝帰ってきたばかりで、「めでたい知


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