ゆり
2007-03-12
『おはよ!』彼女の名前はゆり、「おぉ朝から元気やなぁ」いつも通り返事を返すオレの名前はタケル。高校3年の冬。オレは高校に入ってからずっとゆりが好きだった。別にかわいいわけではないが愛嬌のある笑顔やサバサバした男勝りな性格、胸はあまりないが細身で女子の割には背は高いほうでスタイルはよかった。実は高校1年の時一度付き合っているのだが友達としてしか見れないらしく付き合ってすぐに振られた。それからはずっと気持ちを押し殺してきた。ゆりに振られてから何度か違う女の子に告白されたが中途半端な気持ちで付き合いたくないため断ってきた。そのたびにゆりは『あんたなんであんないい子振るん?アホやなぁ』と言ってきたが全て誤魔化してきた。「オレが好きなんはお前だけや!」なんて言えるはずもなかった。せめて友達でいたかったから・・・。
そしてついに卒業式も終わり、お互い大学も決まった頃、塾が同じだったこともあり二人で塾に合格報告に行くことになった。「オレ東京の大学やけど大阪離れるん寂しくなるなぁ・・」『別に~』「お前ちょっとは寂しいとか言われへんの?可愛くないやつ~」なんてたわいもない会話をしながら報告も終わり塾に近いオレの