命の水

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2007-06-09

丘の上に大きな家があった。 
二十年前、単なる小さな田舎街でその家の綺麗さは群を抜いていた。 
季節がくればその時折の花が庭で揺れるような。 
そこに一家が住んでいたわけなのだが、 
なんか母親が病弱だったため空気のいい我が街に移り住んだとか。 
そして娘が一人。 
Kという俺より一つ下の知的障害者で、学校では養護学級に通っていた。 
(とはいっても田舎街の学校なんで養護クラスの生徒は二人だけだったが) 
ただ、Kは頭が弱いだけでしゃべらなければ普通の子となんら変わらなかった。 
特にかわいいというわけでないがごくごくフツーの外見。 

で、そこの母親とうちの母親が学校行事で仲良くなって 
俺はよくKのめんどうを見さされていた。 

Kは俺によくなついていたね。 
俺の言う

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