キモいと言われて
2015-01-25
高3の時、好きな人がいた。
夏休みに、親戚がやってる酒屋のバイトをしていて、
その店の近くにある薬局のお姉さんに一目惚れした。
歳は20ぐらいに見えた。
おれは柔道してたけど、手首をやってしまって、
3念の春から部活もやめて、ぶくぶく太ってた。
しかもニキビがすごく、とても女の人に声かける勇気は無かった。
昼の時間帯に見かけるのが楽しみで、
いつもドキドキしてた。
ある雨の日、店の裏で片付けしてたら、その人が小走りで
通りかかった。コンビニに入ったあと、
外は本降り。薬局までは100メートルぐらい。
意を決して傘を持って行き
「傘どうぞ。自分はそこの◯◯酒屋なんで、
近いから大丈夫なんで。」
と言って渡した。
思いの外すんなりと言えた。
すると、お姉さんは、
「はぁ。大丈夫です。」