同体位

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2007-02-13

それは確か、
クリスマスの馬鹿騒ぎも一夜にして去った、
去年の年の暮れの出来事だった。

その夜、何時ものように遅く帰宅した親父が、
「話しがあるから降りて来い」と、しつこく俺を呼びつけた。

もうこの時点で嫌な予感は感じていた。

暇潰しにやっていたゲームのセーブデータを
画面から“YES”を選んで、メモリーカードに上書きすると、
俺はしぶしぶ階段を下りて行った。

親父が勤めるのは誰もがその名を知る有名企業で、
どういう手を使ったかは知らないが、それなりの地位を築いている。
しかも何やら親父は裏でいろいろ暗躍しているのもあって、
自慢ではないが家はかなり裕福だ。


今は不景気+デフレで以前のように物が売れない時代。

大変だとぼやく父親の、頭に白髪が多く混じるようになっていたが、
そんなの俺の知った

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