ナンバー・テンから…

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2007-03-01

女友達がいた。 
中学時代、唯一の女友達である。 
僕の感想ではクラスの中では割とカワイイ部類だとおもっていた。 
が、あくまでも友達。それ以上でもそれ以下の関係でもなかった。 
同じ部活だったこともあり普段から良く喋っていた唯一の女友達。ただそれだけだった。 
その娘の家は昔の地主だという。一度だけ学校の帰りに見に行ったことがあるが、新築ピカピカの歴史を全く感じさせない家だった。 
ただ敷地だけはやたら広くて、庭だけで我が家が何件入るかという感慨にただ呆気にとられるだけであった。 
寄ってくかと聞かれたが適当に断った。ウブな僕としては、女子のウチなんか入れるかという古風な羞恥心に支配されせっかくのチャンスをふいにしてしまった。 
彼女は少し残念そうだった。少なくとも僕は彼女の表情からそう感じ取った。 
普段、学校での彼女はあまり友達付き合いが活発には見えなかった。嫌われているわけではないのだが

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